初めまして!しさブロ管理人加納です!
奨学金を借り入れている方の中には、手元に余裕資金ができた際に「繰り上げて返済すべきか、それとも他のことのために使った方が良いのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。実は、奨学金は「最も条件の良い借金の一つ」であり、その特性を理解して賢く活用すれば、投資を通じて将来の資産形成に大きく貢献できる可能性を秘めています。
今回は、奨学金を投資に回すべきかどうかの判断基準から、具体的なおすすめ投資商品、そしてお得に始める方法まで、詳しく解説していきます。
奨学金は破格の条件!最も有利な「借金」である理由
生涯で何度か借入を行うことがあると思いますが、中でも奨学金は金利が低く、支払利息もほとんどありません。
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は、大きく分けて2種類あります。
• 第1種奨学金: 利息がかかりません(0%)。
• 第2種奨学金: 利息はかかりますが、極めて低い金利です。令和元年度の貸与終了者で利率固定方式は0.153%、利率見直し方式は0.002%となっています。
具体例を挙げると、500万円を10年で返済する場合、利率見直し方式であれば支払利息はわずか446円しかかかりません。他の一般的なローンと比較すると、その金利の低さは一目瞭然です。
借入の種類 | 金利(例) | 500万円を10年借りた場合の利息(例) | 審査基準 |
奨学金(JASSO) | 第1種:0%<br>第2種:0.002%~0.153% | 446円 (第2種利率見直し式0.002%) | 家庭環境による |
住宅ローン | 変動0.527%~ | 133,942円 (変動0.527%) | 収入状況による |
車ローン | 変動1.7%~2.45% | 642,500円 (変動2.45%) | 収入状況、他の借入など |
カードローン | 変動4.9%~8.9% | 2,568,051円 (変動8.9%) | 審査は通りやすいが金利が高い |
リボ払い | 実質15% | 4,680,018円 | カード利用上限範囲なら審査不要 |
また、JASSOの奨学金は金額が大きくても、月々の返済は1万円程度に抑えられています。借入額が大きい場合は返済期間が長くなりますが、金利が低いため返済期間が長くなっても大きな負担とはなりません。
大学や専門学校を卒業し、就職して余裕資金ができても、安易に一括返済を考えるのは少し待ってください。今後、車購入、結婚、住宅購入など、大きな資金が必要になった時に、奨学金ほど低い金利で借りられる機会は二度とないでしょう。
奨学金を「返済」するより「投資」に回すべきか?判断の2つのポイント
将来の大きな資金ニーズに備え、奨学金のような低い金利で借りることが不可能なのであれば、返済せずに資金を貯めておくのがおすすめです。そして、せっかく余裕資金があるのであれば、それを投資に回して資産を増やすことも有効な選択肢となります。
奨学金を返済しない場合、その資金を投資に回して良いかの判断ポイントは以下の2つです。
1. 金利の低い奨学金であること
JASSOの金利は非常に低いですが、奨学金をその他で借り入れている場合、高い金利で借りている可能性があります。2%を超えるような高い金利で借りているのであれば、借入期間が長いほど支払利息が増えるため、できるだけ繰り上げ返済をすることをおすすめします。
2. 余裕資金かどうか
投資に回してしまうと、価格が変動するため、使いたい時にすぐに使えないこともあります。もちろん、必要な時は4~7日程度で換金できますが、できるだけ当面使う予定のない、置いておける資金で運用しましょう。
奨学金で投資するなら「リスクを抑えた安定運用」が鉄則!
奨学金は借金であり、必ず返済しなければなりません。返済が滞ると、本人だけでなく連帯保証人や保証人に対しても督促が行われます。したがって、奨学金を返済できる資金を投資に回すのであれば、大きな元本割れがないような商品に投資するのがおすすめです。
• 避けるべき商品:
FX、仮想通貨、先物取引、信用取引などは、投資資金を証拠金として、実際には投資資金の数倍も投資できてしまい、元本以上に損をしたり、投資資金がなくなってしまう恐れがあります。
これらの投機的な商品で資金を失ってしまうと、奨学金の借金だけが残ってしまうことになりかねません。
• おすすめの運用方法:
できるだけ投機的ではない安定的な金融商品に投資すると良いでしょう。
安定的な運用をするためには、投資地域や資産を分散させて投資し、リスクを低減することが重要です。投資の格言に「卵はひとつのカゴに盛るな」という言葉があるように、株式・債券・不動産REITなど様々な資産へ、そして日本・米国・新興国など様々な地域へ分散投資することで、特定の資産が値下がりしても他の資産でカバーし、リスクを低減できます。
初心者におすすめ!「投資信託」
安定的な運用で大切な分散投資を、少額から手軽に始められるのが「投資信託」と「ロボアドバイザー」です。直接株式や債券を購入して分散させようとすると多額の資金が必要になりますが、投資信託やロボアドバイザーなら、小口で集めた資金をまとめて分散投資しているため、少額からでも分散投資が可能です。
• 投資信託: 投資家から小口で集めた資金を大きなまとまりにし、運用のプロが株や債券などに投資する商品です。
• ロボアドバイザー: 投資信託と似ていますが、資産の売買などの運用をAIが行います。
ただし、手数料が高いものが多いので要注意です。
比較項目 | 投資信託 | ロボアドバイザー |
最低投資資金 | 100円 | 1~10万円 |
分散投資 | 〇 | ◎ |
投資先 | 株・債券・金・不動産REIT等 | 世界のETF等 |
運用中の手数料 | 低い(年0.2%程度) | 普通(年1%程度) |
非課税での運用 | NISAで可能 | 一部口座のみNISAで可能 |
ポイント投資 | 〇 | × |
投資信託は、100円から投資できて、利益が非課税になるNISA口座で投資できることから、特に初心者の方におすすめです。
利益を非課税に!「NISA」を最大限活用しよう
投資で得た利益である分配金・配当金・売却益にかかる税金を非課税にできる制度が「NISA(ニーサ)」です。これは、資産運用を始める上で非常に有利な制度であり、活用しない手はありません。
2023年までは「NISA」と「つみたてNISA」の2種類がありましたが、2024年からは一本化され、利便性が向上しています。
新NISAの概要
• 年間投資限度額: 成長投資枠240万円、つみたて投資枠120万円 合計年間360万円
• 合計投資限度額: 1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)
• 非課税期間: 無期限
• 投資可能期間: 無期限
• 投資可能商品:
◦ 成長投資枠: 国内株式、外国株式、投資信託、ETF、REITなど
◦ つみたて投資枠: 金融庁指定の投資信託のみで、積立による投資に限定
特に「つみたて投資枠」で投資できる投資信託は、金融庁が指定したもので、長期積立に適した運用期間中のコストが低く、買付手数料無料の投資信託が厳選されています。長期積立をすることで、買付時期を分散することもでき、安定的な運用を目指すなら投資信託の積立が非常におすすめです。
なぜ「楽天証券」がおすすめなのか?4つの理由

投資信託をNISAで積立投資するなら、楽天証券が最適と言えます。その理由は以下の4つです。
1. 楽天ポイントで投信積立ができる! 楽天市場などの楽天グループや楽天カードで貯めた楽天ポイントを1ポイント=1円として投資信託の購入代金に充当できます。積立時にポイント自動充当設定もできるため、ポイントの使い忘れの心配もありません。 また、楽天カード決済分の0.5%がポイント付与されるため、積立時に自動で0.5%の利益が出ていることになります。
2. NISA対応で投資信託のラインナップが豊富! 楽天証券のNISAは、つみたて投資枠の取扱商品も豊富で、毎日積立できるため究極に時間分散することも可能です。
3. 初心者でもわかりやすい画面、豊富な投資情報 顧客からの意見を反映した画面は、見やすくて初心者でも取引しやすくなっています。無料動画セミナーや投資についての情報サイト「トウシル」など、初めての方でも分かりやすい情報が豊富に提供されています。
4. 楽天グループ連携でさらにお得! 楽天証券を楽天銀行と連携させる「マネーブリッジ」に登録すると、楽天銀行の普通預金金利が大手銀行の100倍の0.1%になります。また、楽天証券で【楽天ポイントコース】に設定し、投資信託を500円以上、ポイントを1ポイント以上使用して投資すると、楽天市場のポイント倍率が+0.5倍になるなど、楽天経済圏のユーザーには特にお得なメリットが多数あります。
楽天証券の口座は無料で開設でき、楽天会員であれば入力作業も少なくて済みます。NISA口座も口座開設時に同時に申し込むことができます。
具体的に投資したいおすすめの投資信託としては、以下の4つが挙げられています。
• 楽天・全米株式インデックス・ファンド【愛称】楽天・バンガード・ファンド(全米株式)
• eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
• SBI・新興国株式インデックスファンド
• ひふみプラス これらは、運用成績が良くバランスよく分散されており、楽天証券のNISAで購入可能です。
番外編:約90%が利益!?IPO投資の魅力
IPO(アイピーオー)とは、「Initial Public Offering」の略で、未上場の株式が初めて証券取引所に上場することを指します。
IPOの株式は、上場前に一定期間申込期間が設けられ、取扱証券会社で申し込み、抽選に当選すると購入できます。上場して初めてつく値段である「初値(はつね)」で売却した場合、直近3ヶ月(2019年10月~12月)では86%が利益を出しており、中には1.5倍になって売却できた株もあります。長期的な傾向を見ても、2013年1月~2017年5月では85%が利益を得ています。公募価格の10倍以上の初値がついた事例もあり、IPOは大儲けも夢ではありません。
しかし、IPOは利益を上げやすいことから、非常に人気が高くなかなか当選しづらいのが実情です。そこで、IPOに当選したいなら、複数の証券口座で申し込むのがおすすめです。証券会社の中には、申込時に資金が不要な口座もあるため、そうした口座を複数開設することで当選確率を高めることができるでしょう。
まとめ:奨学金の低金利を活かして、賢く未来に投資しよう
奨学金は、その低金利という特性を活かせば、単なる返済義務のある借金ではなく、将来の資産形成に貢献する「自己投資」の強力なツールとなり得ます。
特に、NISAを活用した楽天証券での投資信託の積立は、リスクを抑えながら着実に資産を増やすための最適な方法と言えるでしょう。楽天ポイントでお得に始められ、少額から分散投資ができるため、投資初心者の方でも安心して取り組むことができます。
「余裕資金がある」「金利の低い奨学金である」という2つの条件を満たしている方は、ぜひこの機会に、未来のための資産運用を始めてみてはいかがでしょうか?
楽天証券のNISA口座は無料で開設可能です。この一歩が、あなたの資産形成の大きな転機となるかもしれません
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